ドラクエよろず考察所

ドラクエに関するありとあらゆることを主観に基づいて考察しています。

シミュレーション 農夫。をプロデュース ~貿易商、農夫と組んで利益を上げる~

避暑地から帰ってきて自宅のネット環境の快適さに涙している管理人です。

今回は、貿易と農業の考察最終回として、実際に貿易商ホメロスが農夫グレイグが作る農作物で利益を上げるまでのプロセスをシミュレーションしてみようと思います。

なお、ありとあらゆる時代の貿易方法をミックスした上での主観に基づいた考察となります。決してこれがただしいとか、これ以外は間違ってると主張するものではありません。

 小麦だけでは力不足

ドラクエ11のキャラブックで、グレイグは「俺の剣が必要なくなったら、農業して小麦を育てたい」と言っていました。ということで、グレイグは小麦農家であると仮定します。では、小麦が貿易の主力商品になるか? というと、答えは「かなり厳しい」です。まずはその理由を箇条書きにしてみましょう。

  • 育てるのに手間がかかる:小麦の収穫は基本的に1年に1度
  • 自分たちも消費する:できた小麦を全部売ったら自分たちが餓死する
  • 高値で売れない:小麦粉は主食として消費されるため、値段を上げるにも限界がある
  • 人力で作るには限度がある:100kgの小麦を買いたいのに、30kgしか売買できる小麦がないとなれば、赤字確定

貿易商が利益を出すには、商品の買い取り価格+運搬費用+運搬に必要な人件費と諸経費+税金<売値にしなければなりません。小麦のみでこれをやるには、よほど大量の小麦を売りさばく必要がありますが、上記したように人力での小麦栽培は限度があります。
(グレおじの農地を襲って全部小麦を略奪し、ついでにグレおじもかっさらっちゃうって手もありますが、それは海賊行為になる)

では、それを解決するにはどうしたらいいか。以下の3つの方法があります。

  1. グレイグが住む地域の人口を増大させて人海戦術で農地開拓、大量生産体制を作る
  2. 小麦と合わせて貿易に使える作物を生産する
  3. グレイグのところ以外の農地でも小麦を買い集める

1の方法だと小麦の消費量も増えるので、加減が難しいでしょう。3でもいいのですが、農地ごとに小麦の品質がバラバラだと全体的な品質が低下します。というわけで、2の方法を取るのが手っ取り早いでしょう。

「よし、グレイグ。小麦以外に金になる農作物を作れ」
「えー。俺は小麦を育てて生きたいんだ。ホメロス
「黙れ、現金収入がなければ一生貧乏暮らしだぞ!!」

~~こうしてグレイグはホメロスの言うとおりに育てる農作物を増やすことにしました~~

商品作物をつくろう!!

商品作物とは、自分たちで消費せず市場での売買を目的に作る作物のことです。
一例を挙げると、綿・菜種・紅花・茶・コーヒー・タバコなんかがあります。この中で、小麦が主要農作物として作ることができる地域で育てられるものは「菜種」と「紅花」です。この2つからは、油と化粧品が作られます。油も化粧品も「コレがなきゃ生きられない」というものではありません。しかし、あれば生活がより豊かになります。つまり、嗜好品です。なお、油は「食用」だけでなく「照明用」としても利用されます。王宮など広い建物ほど大量の照明が必要です。菜種・紅花からとれる油は品質が高いので、高値で売ることができるでしょう。
(ダーハルーネではまるで電灯がついているかのように、煌煌と窓が明るかったが、考えないものとする)

 ちなみに、紅花は日本では山形県が主要産地なので、小麦がよく育つ地域ならすくすくと育つはず。……です(多分)
「ふふふ、グレイグ。紅花を収穫したら風車で絞って油をとれよ」

ホメロス、油を絞ったら風車がベッタベタになるので小麦がひけないよ」
「風車を分ければよかろう……」

~~風車は油を絞るのにも使えます。これ、まめな~~

グレイグが現金収入を得られればのこぎり貿易ができるぞ

のこぎり貿易とは、グレイグがいる土地から農作物を買って別所で売りさばいた後、今度はグレイグがいる土地ではとれないけれど需要が高い物を仕入れ、グレイグたちに販売する貿易のことです。これにより、「船をからのまま運航する」という無駄がなくなり、ホメロス君はより大きな利益を上げられます。ただし、グレイグがホメロスから商品を買うには、現金収入が不可欠です。この「現金収入」の手段が商品作物の生産と販売です。これにより、グレイグの生活も豊かになることでしょう。

「グレイグ、新しい商品が入ったぞ」
「スパイスとお茶と……むふふ本はないのか。ホメロス
「お客さん……ちょっと値は張りますがいいものがありますよ」

~~いつもグレイグは現金収入を全部むふふ本に使ってしまうとかありそう~~

農閑期に稼ごう!!

さて、農業には「農閑期」が存在します。だいたい冬ですが、農作業がない反面、収穫もないので、農家には厳しい季節です。そのため、農閑期には出稼ぎに行ったり別な手段で収入を得たりする農家は珍しくありません。では、ホメロスの協力を得て、グレイグが農閑期に収入を得る方法としては何があるのか? その1つに「綿の加工」「絹糸の加工」があります。綿も絹も布の原料ですが、綿とカイコガの繭から糸を紡ぎ、布を織るまでが手間がかかります。そこで、ホメロスが秋口に綿を買い込んでグレイグのところへ向かい、そこで、綿から糸を紡ぎ布を織ってもらえば、今度は「布」として販売が可能です。たとえば、グレイグの土地で特殊な布の織り方など「ここでしかできない技術」が開発された場合、農閑期の格好な収入源となるでしょう。

「グレイグ、技術開発をしよう」
ホメロス、俺は服なんて着られればいいと思うがな」
「趣味の悪い芥子色の服を平気で着るお前に聞いた俺が馬鹿だった」

~~おしゃれ服に関してはシルビアちゃんを呼んでこよう~~

グレイグ、領主になろう

さて、これまで貿易商が農夫と組んで利益を上げる方法をいろいろと述べてきましたが、これは、グレイグが無位無官の農民だった場合は不可能なのです。というのも、中世の世界では土地はすべて領主の物であり、勝手に作物をつくったり売買することはできませんでした。ということで、グレイグにはまず領主になっていただかなくてはなりません。。。つまり「よろしい、ならば戦争だ!!領地を奪い取れ!!」ということですが、グレイグさんは将軍なので、領地の一つも持っているだろうということで、ホメロス君にプロデュースしてもらいましょう。

 

ということで、大雑把ですが貿易商が農夫と組んで利益を上げる方法の一例をシュミレーションしてみました。次回は、騎士の生活、貴族との違い、騎士になる方法などを紹介します。