ドラクエよろず考察所

ドラクエに関するありとあらゆることを主観に基づいて考察しています。

ドラクエの世界で農業したいって、ここで学んでいくかい?

どうも、ドラクエ11Sのネタバレと、ユアストーリーのWショックに打ちのめされていた管理人です。今回からドラクエの「住」と称してお城や町の解説をしていく予定でしたが、近頃発売になったドラクエ11キャラブックでグレイグが「農夫」、ホメロスが「貿易商」になってみたいという夢があったと知りました。ならば、考察せねばなりますまい。今回から2回に分けて、ドラクエの世界で農業する方法、そして貿易商として働く方法を私の主観に基づいて語っていきます。なお、これはあくまでも主観です。コレが正しいとか、公式が間違っているという意図の記事ではありません。ご了承ください。

 農業に必要なのは、土地・人・家畜

さて、ドラクエ11の世界で農業をしたい場合、まず思い浮かべる画像はこちらだと思います。f:id:kakitubata88:20190628154744j:plain

バンデルフォン地方の麦畑。ドラクエのナンバリングで明確に「ああ、農業をやっている」とわかるシーンはこれが初めてではないでしょうか?(ちょっとした畑の描写はあったかもしれない)
そして、キャラブックでグレイグは言っていました。「俺の剣が必要なくなったら、麦畑を作りたい」と。
(なんか、現実に疲れた男って農業したがるよね。サノスとか)

では、ここからグレイグが将軍を辞めて農業をするために必要なものをあげていきます。

1.土地

農業をするには、土地が必要です。ドラクエ11の世界地図を見る限り、あの世界は山が多く平地が少ない、全体的に農業には不向きな土地です。ですから新しく農業をするなら、土地の開墾から始める必要があります。
(グレイグさん、ちょっと武力で隣の国から土地を奪ってきてちょうだいって選択もありますけど)

そのため、グレイグは2~3年くらい食いつなげるくらいの貯蓄を持って農業を始めてください。それかまずジャガイモを作って食いつなぎましょう。

2.人手

農業、特に小麦や米など穀類を大規模に作るなら、人手が必要です。最低でも20人以上の集団を作り、農作業に従事しましょう。実際、ドラクエ11の世界では、麦作が大規模に行われていた証拠があります。

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はい。風車です。風車の目的は様々ですが、農地にある風車はほぼ100%、穀類を脱穀し、粉にするために用いられます。小麦を脱穀し、粉にする最も原始的な方法は、石臼を用いることですが、収穫量が増えれば人力で石臼を引いていては製粉に間に合いません。そこで、風車・水車を用います。ですから、バンデルフォン地方では、国が滅びた今でも数百キロ単位で麦の収穫があるんでしょう。そして、米や麦はちまちま作っていては採算が合いません。ですから、絶対に人では必要です。

グレイグが将軍を辞するとき、もしかしたら30歳以上の兵士は「いや、俺も年だし」と一緒に農業を始めたいとついてくるかもしれません。そんな兵士たちとグレイグが力をt合わせて農業を始めたら、ちょっと萌えます。

3.家畜

このブログの第2回、酪農と砂糖の事情でも説明したように、農業をするときに欠かせないのは肥料です。肥料の主成分は、窒素・リン・カリウムで、特に、麦はこの3つがないと、まともに育ちません。この3つがふくまれているものはなるものはなにか、それは、家畜や人間の排泄物、つまり「うんこ」です。うんこを発酵させ、おがくずとまぜることで、堆肥ができます。また、牛は鋤(すき)をひいててくれるので、大切な農業のパートナーでもあります。

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こちら、ドラクエ11の世界で、牧畜が行われている証拠、麦稈ロールです。麦稈ロールとは、麦を収穫した後の麦わらを丸めたもので、これが牛・羊・山羊の寝床(敷き藁)とエサになります。(機械じゃないとこんな大きな麦稈ロールは作れないけどね)

つまり、これがあるってことはバンデルフォン地方で農耕と牧畜が同時に行われているということです。

グレイグが小麦を収穫するまでの道のり

1.開墾

グレイグが体1つで農業を始めたい場合、まず行うのは開墾です。荒れ地から石・木の根・草などを取り除き、土地に窒素・リン酸・カリウムをいれて肥やし、PH値をややアルカリ性に保ちます。土地が酸性に傾き過ぎている場合は、石灰を撒いて中和してください。ここまで約1年以上かかると考えましょう。最低でも5hくらいは開墾してください。そうしないと三圃式農業ができません。なーに、たかだか東京ドーム1個分です。牛だって立派な戦力になるよ。大きな石や木の根は牛に綱つけて引っ張ってもらいましょう。何もない土地ができたら、牛や馬に「鋤」という道具をつけて耕します。これで、土を掘り起こし、砕き、空気を含ませ、肥料を混ぜ込み、やっと野菜と穀類が育てられる「畑」ができます。ここまで約1年、荒れ地の具合によっては2~3年かかると考えてください。それまで、グレイグは貯金で食いつなぐか、別の仕事をしながら開墾しましょう。

 

2.三圃式農業を始めよう

三圃式農業というのは、農作地を3つにわけ小麦やライ麦など冬に育つ麦を育てる場所、豆など夏に育って秋に収穫できる場所、牧草やクローバーを育てる休耕地をローテーションする方法です。
なぜ、休耕地を作るかというと、麦は土地の栄養をガンガン吸って大きくなるので、何年間に1度は休ませないと、連作障害を起こすのです。ちなみに、米は連作障害を起こしません。だから、日本では三圃式農業や畜産と農業の併用が発達しませんでした。
ちなみに、クローバーは土地力を回復させるのにも役立ち、豚・牛・羊のご飯にもなります。家畜が牧草を食べて排泄することで、土地は回復するのです。だから、農業しながら家畜の世話も頑張りましょう。なお、羊や牛を飼った場合は、もれなくミルクと羊毛もとれます。また、豚の場合はおいしいお肉になります。

3.小麦やライ麦はパンに、大麦はビールに

さて、小麦・ライ麦・大麦は9月下旬に種をまき、越冬をさせ、夏に収穫します。つまり、麦農家で冬は農閑期ではない。覚えておきましょう。小麦、ライ麦はパンの材料になります。小麦はふわふわしろパン、ライ麦はどっしり黒パンの材料です。大麦はビールとか麦茶になります。ライ麦の方が荒れて寒い土地でも育つので、グレイグが農業を始めた場合、最初の1~2年はライ麦、3年目くらいから小麦がやっととれるようになるかもしれませn。「最初にとれた小麦で作ったんだ、食べてくれホメロス」とふわふわ白パンを作るグレイグ、萌えますか?萌えますね。

4.畑の隅でカブとジャガイモ植えようぜ

さて、このように小麦中心に農業をしていますが、小麦ばっかり作っていても食料が不足します。畑の隅にカブとかジャガイモを植えましょう。ジャガイモはブログの第1回で説明したように、パンの代わりに主食になります。カブは短期間に大きくなって長期保存が利く野菜です。カブとジャガイモがあれば、ビタミンもとれます。ちなみに、童話の「大きなカブ」は比喩でも何でもなく、豊かな農地の象徴なんです。「大きなカブがとれるくらい立派な農地持ったおじいさんすげー」って話なんですよ。あれ

5.タンパク質は豆でとれ!!

小麦で作ったパンとジャガイモで炭水化物を、野菜でビタミンとミネラルを補給できるとして、まだ足りないものがあります。それは、タンパク質です。グレイグの体格を維持するには、タンパク質は欠かせません。でも肉は貴重なんで、普段のタンパク質は豆でとります。豆は、春植えの秋収穫なので麦と平行して育てられます。グレイグが農業をした場合、毎日の食事は、パン・豆・ビール、たまにちょっぴりのお肉、となることでしょう。肉、貴重だよ。肉。

6.肉は秋口に作る

さて、小麦を作る場合、必ず家畜の力が必要と前述しましたが、家畜はずーっと飼っておくことはできません。家畜は生きている限り餌を食べます。牧草は秋に枯れます。ですから、麦稈ロールが越冬する際の食料になりますが、それでも家畜全部はまかないきれない、というケースが大部分です。なので、秋になると家畜にキノコとかどんぐりとかたっぷり食べさせて、繁殖用の一部を残してトサツします。1頭の豚から約250kgのお肉がとれるので、秋口にトサツし、ベーコン・ハム・ソーセージ・干し肉を作っときます。これが越冬の食料になります。

収穫物の一部は税金

さて、こうやって一生懸命育てて作った小麦ですが、3~4割は税金でとられちゃいます。残った小麦でグレイグさんは次の収穫まで過ごすわけですが、これでは現金収入の道がありません。さて、こまった。さあ、ここで貿易商が登場します。

「はっはっは、グレイグよ。貴様に現金収入の道を与えてやろう!!」

ということで、次回は貿易商になる方法と貿易商が扱った品々を紹介します。

ではでは!!